桂台支えあい活動記録
桂台支えあいネットワーク(連絡会)の活動記録です。
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心の健康講座  「うつの理解とかかわり方」
       うつと関わるー心からその人の存在をゆるす

 講師:一般社団法人ふれんず 栄こころの健康相談所所長 吉田尚友氏


5月29日、栄こころの健康相談所所長吉田尚友氏を講師に「うつの理解とかかわり方」の講座が開催されました。ボランティア分科会のメンバーを中心に参加者21人、グループ討議も交え、「うつ」についての理解を深めました。

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1.はじめに
「ゆううつ」ということばーこれは皆が持っている感情で、行動をした成果が思わしくない時に起こる感情である。何かをする気がなくなる→周囲が心配する→これからどうすればいいのか(生き方の問い直しが始まる)。
ひと休みして、新しく生きていくための、人に備わっている感情である。

2.「うつ」増加の背景
  なぜうつ病が増えているのでしょうか。衣食住の変化=大量消費、大量生産       
 の経済システムの変化が大きく影響している。
 ①「物」との交流=物を大事にする、一体感がなくなった。
 ②人間関係の喪失=「物作り」を通じた人との交流がなくなった。
 ③若い人が町へ=町で生活することで、人との繋がりが薄くなった。
 ④コンピューターの普及=現実よりバーチャルな世界へ。
 以上の様な状況は人間らしい生活をしているとは言えない。うつ病を引き起こすことになる。

3.「うつ」の捉え方
 うつになる原因についてはいろいろ考えられている。
① 神経伝達物質モノアミン(セロトニン、ノルアドレナリン)の不足
本人は自分が悪かったのではなく、脳内物質減少でうつになったと考えることで気が楽になる。以前は主流の考え方だった。これが原因のうつ病は、よい薬もできて薬を飲めば治るはずが、最近は治らない事例が出てきた。「新型うつ」と言われ、ここ数年は問い直しがされている。
② ストレス→脳(海馬)萎縮→感情の低下
認知症の人に多くみられる。
③ 過剰活動→エネルギーの不足→興味・関心の低下
何かを一生懸命やって、あるいは過剰に思考した結果、エネルギーが枯渇する。
休養することがとても大事。

4. 「うつ」との関わり方
「うつ」の人とどう関わればいいのかを考える。うつが重篤な場合、体を動かすことができない、部屋を閉め切って布団に寝ている状態が多い。その時、私たちはどうすればいいのか。エネルギーの回復をめざす為に4つの方法がある。
① 声かけをする=声をかけても反応がない→拒否をされる→そばにいるだけ
私は科学の考え方としては対象にはなりにくいが、「気」という概念が人間関係では大事だと思っている。例えば気が上昇するとか、気が合うなどとよく言われるように、人が出会うと互いに「気」が出てくる。人がそばにいるだけでも「気」が少しは出てくる。
② 会話をする=話をすると「気が楽になる」。会話は大事で、相手が話してくれるようなかかわり方—傾聴をする。無条件の肯定的な配慮をする。
 聴=耳と10個の目と心で聞く。聴には「許す」という読み方がある。
 傾聴①相手の発した言葉をそのまま返してみる。あなたの状態をすべて「許す」という接し方。本人を許していないのは当人なのだから、関わる側は心からの「許し」のまなざしで接することが大切である。
③ 物との交流=心地よい状況をつくる。部屋を片付けたり、食事をする。自然にふれる。
 薬は医師との関係の中で投与されることが大事である。薬に対する不信感(医師への不信感)があると治療ができない。
④ 人との関係形成=その人が、他の人とつながっていると思える関係をつくる。

吉田先生の講演後、グループ討議に移りました。ボランティアとして地域に関わってきた経験を通して、実際に「うつ」の方にどう対処したか、困ったことなど話し合いました。感想と主な質問を上げます。
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<熱心なグループ討議の様子>
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<各グループの代表から貴重な質問が出されました>

<質疑応答>
Q. うつは治ってもくり返すことはありますか。
A. 難治性うつ病など、再発もある。
Q. 自分がうつだったのかと気づかされた。あのときは抗うつ剤と休養することで、
  治すことができた。
A. 心身を休めることはとても大事。休養してエネルギーの補給をする。DSC_0381.jpg

Q. 助けられなかったと気に病んでいる人がいる。どんな声かけをすればいいか。
A. 詳しい状況が分からないので、うまく言えないが、まずは会ってみて感じたことを 
 相手に伝える。何かをしてあげるのではなく、その人の存在を認める肯定的な姿勢が大事。
Q. うつにならないための予防は?
A. 人との交流、自然や物との交流をする。

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